市民が発達障害のある大学生を支えられるコミュニティの実現へ
若年層の人口が減っている一方で、発達障害の診断のある大学生等(高等教育に通う学生)は増え続けています。
支援主体は学校とされています が、実際のところは支援体制はまだ十分ではありません。そして、なにより、親、家庭、地域での支援も重要です。
自治体がリードして、発達障害のある学生が安心して学び就職して社会で自立していくコミュニティの実現を目指しましょう。

増え続ける発達障害学生
JASSO(日本学生支援機構)が行っている調査によれば、高等教育機関(大学、大学院、高等専門学校、短期大学)において、発達障害のある学生は右肩上がりで増えています。
なお、全体の数と率は、令和6年度(2024年度)に減少しているように見えますが、これは調査票の記入基準の変更によるものです。発達障害(グラフ上はピンク色)については、一貫して増加しています。

就職活動でつまづきがちな理由
発達障害のある学生の中には、努力により学業を頑張ってきた人も少なくありません。しかし、そんな学生でも、就職活動を進める段階になってつまづくことが非常に多いのです。
発達障害のある学生が就職活動で苦労する背景にはいくつかの理由があり、詳しくはコネクトユー代表の藤川の著書に書いてあるとおりです。ピックアップしてみましょう。
1.自己分析が苦手
発達障害のある人は、自分自身の特徴や周囲との違いを意識することがあまり得意でない場合が少なくありません。就職活動において必須となる「自己分析」でつまづく学生はかなり多く見られます。また、発達障害があり、他者との関係に苦労しながら育ってきた学生にとっては、自己分析は過去の辛い思い出と向き合うことを強いられることでもあり、その点でも自己分析が進みにくくなります。
2.先をイメージすることが苦手
発達障害の人の中には、物事の見通しを立てることが苦手な人が少なくありません。ASDの人は、物事を想像したり他者の状況や感情をイメージすることが難しく、自分を他者の立場に置いて考えることが難しい人がいます。ADHDの人は、目の前のことに集中する結果、順序だてて物事を進めていくことが難しく、先が見通しにくくなったりします。
3.同時並行作業が得意でない
これも発達障害のある人によく見られる傾向です。何かの作業をしているところに全く別の作業が飛び込みではいってきたときにどちらの対応も難しくなってパニックになってしまったり、いくつかのタスクの締め切りを意識しつつスケジュールを管理して進めていくことが難しかったりします。大学生については、卒論等の学業と就職活動を並行して行う際にこの苦手が顕著に出る人が大勢います。
新卒で就職ができなかった後、卒業後に支援につながれずに就業機会を得られないまま年数が経過していく人も少なくありません。
コネクトユーは、市民がともに支えあって互いに社会的な自立ができるコミュニティの拡大に尽力していきます。
発達障害学生・若者支援は、地域の課題でもある
発達障害やグレーゾーンの若者の困りごとは、学校の中だけで完結するものではありません。
高校、大学・専門学校、就職活動、地域生活の中で、困りごとは形を変えながら続いていくことがあります。
学校に在籍している間は、教職員、学生相談室、障害学生支援室、キャリアセンターなどにつながる可能性があります。しかし、卒業、休学、中退、就職活動の停滞などをきっかけに学校との接点が薄れると、本人や家族が相談先を見失い、孤立することがあります。
また、支援が必要な若者は、必ずしも診断名を持っているとは限りません。診断はないものの、対人コミュニケーション、段取り、自己理解、進路選択、就職活動で大きな困難を抱えている人もいます。
若者が地域の中で安定して生活していくためには、教育、福祉、就労、医療、家庭をつなぐ視点が必要です。コネクトユーでは、発達障害学生支援の実践をもとに、自治体や関係機関に向けた講座・研修を行っています。
コネクトユーが 市民向け・行政機関向け にできること
市民向け発達障害講座
発達障害のある人は、人口の数パーセントとも言われています。普段一緒に過ごしている家族や友人、同僚や同級生の中にも、診断のありなしは別にして、発達障害に起因する特性で苦労している人がいるかもしれません。
発達障害のある人の周囲にいる人が発達障害の特性について知ることは、当事者が安心して生活するための大きな助けになります。特に、大学生など公的な支援がなかなか行き届きにくい立場の人にとっては、周囲の人の助けが不可欠と言っていいでしょう。
家族や友人の理解が得られたことで、未来を切り開いてきた学生を数多く見てきました。発達障害の特徴に加えて、周囲の人がどのように見守ることが本人にとって望ましいのかを、実例を踏まえてわかりやすくお伝えします。
公立高校教員向け講座・研修
文部科学省が令和4年(2022年)に公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」によれば、小学校と中学校においては、通常級に所属する児童生徒の8.8パーセントに「学習面又は行動面で著しい困難を示す」者がいるとされ、同じく高校においては、2.2パーセントが該当するという結果が出ています。
特に、高校生は進学先の選択やその他の進路の検討など、人生において重大な決断をすることを迫られます。文部科学省が推進しているSCやSSWの配置、トライアングルプロジェクトの拡大などもありつつも、依然として高大接続での課題は続いており、実態として、発達障害のある生徒の進路にアドバイスのハードルの高さは続いていると言えます。
コネクトユーが大学生、専門学校生への支援経験や、福祉施設などでの支援実績を基にして、高校の教員の方々に対して、発達障害のある生徒の進路指導を行う上で必要な知識をお伝えすることができます。
市役所・区役所職員向け講座・研修
文部科学省が令和4年(2022年)に公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」によれば、小学校と中学校においては、通常級に所属する児童生徒の8.8パーセントに「学習面又は行動面で著しい困難を示す」者がいるとされ、同じく高校においては、2.2パーセントが該当するという結果が出ています。
特に、高校生は進学先の選択やその他の進路の検討など、人生において重大な決断をすることを迫られます。文部科学省が推進しているSCやSSWの配置、トライアングルプロジェクトの拡大などもありつつも、依然として高大接続における進路指導での課題は続いていると言えます。
コネクトユーが大学生、専門学校生への支援経験や、福祉施設などでの支援実績を基にして、高校の教員の方々に対して、発達障害のある生徒の進路指導を行う上で必要な知識をお伝えすることができます。
